農業向けの産業用ドローンについて、必要な機器や機材、設備、ソフトウェアなどについて、当サイトの独自の主観でまとめてみました。
※性能等を理解できている機器や設備を前提とするため、ものによってはすべてを一つで賄えたり、逆にいずれかの機能が省かれている場合もあります。
農薬散布用途
農薬散布機については、
新たに産業用無人ヘリを含む無人航空機を農薬散布等に利用する場合には、事前に国土交通大臣の許可・承認を受けることが必要となった。
これを受け農水省では、これまでの指針を廃止し昨年末に「空中散布等における無人航空機利用技術指導指針」(以下ガイドライン)を制定した。
具体的な機体性能確認等は、まず製造者(輸入も同様)が作成する仕様書(部品番号の記載があるものに限る)のとおりであることを確認した上で、50m×30mの空域を設定し、GPS等の位置安定機能を使用しない状態で、離陸・上昇、水平飛行、ホバリング、下降・着陸の安定性を判定する。
また速度15km/hで距離50m散布幅4mの設定コースを模擬散布飛行し、その間のコースからのズレが50cm以内であることや、通信・推進系統、電源や自動制御系統に不具合が生じた場合は、即時に着陸する機能などで、危険を回避できることなどが判定される。
耐久性能に関しては、20時間以上の運用実績の間、大きな不具合が発生しないこと、製造者が機体各部分の耐久年数を保証すること、機体を整備することにより100時間以上の飛行耐久性を有すること(最大離陸重量が25kg以上の機体にのみ適用)など。
散布装置性能の判定では、散布の開始や停止を迅速かつ容易に行える操作性を有すること、吐出量0.8L/分を目安に散布量8L/haの均一な噴霧及び落下量の確保ができること、農薬により腐食しない等の耐久性があること、配管系統やノズルからの漏れがないこと、散布作業終了時にタンクや配管等に農薬が残留しにくい構造であることなど。
飛行方法は、飛行高度2m、散布間隔3~4m、飛行速度15km/h、風速3m/s以下などだが、安全対策マニュアル(研修や各種保険の加入、操作の習熟、点検など)は、ほぼ産業用無人ヘリと同様だが、農薬を散布する作業の特性から、航空法、電波法のほか、農薬取締法、食品衛生法の知識なども必要となる。引用元:JAcom 農業協同組合新聞
以上の通り農水省によって制定された、無人航空機利用技術指導指針に沿った運用が基本となります。
必要な機体及び機材:
現時点では農薬散布専用の機体に、ほぼ必要な一式セットで販売されているケースが多く、追加で必要なものは、
- 予備バッテリー(他プロペラ等の予備パーツ)
- 制御・ファームウェア更新用PC
- 散布材に応じたオプション散布器(粒剤等)
- 散布用農薬
など。
コスト
約150万円〜400万円@一式
メーカーやー機材により幅がありますが、大体上記の予算で一式導入可能になっています。
スマート農業、ICT農業用途
国内ではまだ研究開発、実証実験が進められている段階ですが、海外では積極的な導入が進んでいます。
様々な農作物の育成監視や、他のセンシング技術、機器と併用することで、より効率的な農業が可能となります。
必要な機体:
- 搭載する機器に応じて積載容量を確保した機体(小型~大型)
その他必要な機器、設備等:
- 搭載する機器に準じた端末、ソフトウェア等
コスト
用途による為、見込み不可
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